眼医器協ニュースVol.93
何でも知っとコーナー
続 健市
エイヤー
世界中がコロナや異常気象に苦しむ中、また大会にまつわる幾多の不祥事(解任劇等)にもかかわらず東京オリンピック2020は開催された。商業五輪と揶揄され巨額の利権がからむ世界最大の「金の成るイベント」だけに主催する政府や東京都、JOCやIOCはブレーキが利かず、多様性と調和を錦の御旗にエイヤーで開幕にこぎ着けたと勝手に思ったりもする。何はともあれパンデミック、緊急事態宣言、無観客といった環境下でアスリート達は努力の成果を発揮し、一方で世界中の視聴者がその美しくも力強い妙技に酔いしれた。ちなみに日本の選手団は史上最多のメダル総数58個(金27個、銀14個、銅17個)を獲得。JOCの山下泰裕会長は東京五輪を総括する記者会見で「ひたむきに努力を重ねた選手や指導者をたたえたい」と述べ、ひとまず肩の荷を下ろした。肩車、一本!
ところで冒頭で述べた「エイヤー」ですが、広辞苑に記載がないことからググってみると『とりあえずざっくりと、概算で』とありました。ビジネス俗語/スラングのようですが、ググるはすでに死語だそうで若者はタグる、更にはタブるだそうです。わき道にそれましたが、「エイヤー」は剣道で技を決めに行くときに叫ぶ気合「エイ、ヤー、トー」からきていると筆者は思っている。仕事で迷った時に「エイヤー」で推し進めることってありますよね。しかし昨今何かとうるさいですから『武士道』の七つの徳を遵守して下さいね。特にことば遣いには...
1900年(明治33年)に日本人の精神的・道徳的支柱として『武士道』-新渡戸稲造著-が フィラデルフィアで出版。オリジナルは格調高い英文で書かれており和訳や多言語に翻訳されている。
七つの徳とは義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義のことで、例えば「義」は正しく行動する心、「勇」正しいことを実行する勇気、「仁」思いやる心、「礼」他者への敬意、「誠」ごまかしのない誠意、「名誉」恥を知る心、「忠義」媚(こ)びることのない気概...詳しくは講談社インターナショナル発行(和英対訳本)等を読んでちょー。(金メダルかじり虫さん)
武士道といえば剣道ですが何故かオリンピックの種目にありません。もちろん調べました...武道の文化と剣道の理念【剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である】にこだわる全日本剣道連盟がオリンピック競技になることに反対?ではなく実際はオリンピックの選定基準を満たしていないことにありました。因みに基準は【男性は75か国4大陸以上、女性は40か国3大陸以上の広いエリアで実施されていること】とあります。しかし57か国が加盟する国際剣道連盟の動向次第では、パリ?...は無理でも...
3年後のことよりも今、気がかりなのはコロナと地球温暖化でした。感染症や自然災害は過去はもとより未来も人類は避けて通れないのであればいかにやり過ごすかです。障害を工夫でこなすパラリンピックのように人類の英知を結集しよう。やればできる!
令和3年8月(記)