2021年 第2回「眼科MDIR講習会、認定試験」は 【Web方式】で実施いたします

教育事業推進委員会 委員長
鈴木 英晴

 

 当協会は眼科医療機器を医療機関等で安心安全且つコンプライアンスに則り適正に取り扱って頂くために、眼科領域に特化した「眼科MDIR認定制度」を業界他団体に先駆けて2019年から発足させました。

 

第1回「眼科MDIR認定制度」講習会、認定試験について

 第1回目の当該講習会、認定試験は2019年6月6日(木)、7月11日(木)の2日間に渡り、東京駅からほど近い「AP東京八重洲通り会議室」にて、164名の参加者を迎えて講習会を実施しました。2日目の7月11日(木)の講習終了後には認定試験を実施致し、認定試験受験者数161名の内、合格者数126名、不合格者数35名、合格率78%の結果を得ることが出来ました。

 

2019年度の第1回「眼科MDIR認定制度」講習会場の様子

2019年度の第1回「眼科MDIR認定制度」講習会場の様子

2020年から開始した更新制度用E-ラーニングについて

 合格者の認定有効期間は交付日から5年間です。次の5年間の更新のためには、有効期間中に30ポイント取得する必要があります。ポイントは、交付翌年以降、当協会が主催する「E-ラーニング」を受講、または「眼科MDIR認定制度」の講習会(2日間)を再受講することで1年間に10ポイント取得できます(同一年度内に両方受講しても一方しかカウントされません)。E-ラーニングについては個々の企業ではすでに実施されているところも少なくないと思いますが、更新制度としてのリマインド学習に適しているとの判断から業界団体に先駆けて2020年10月12日から開始いたしました。各種コンプライアンスをはじめ、診療、治療機器、及び緑内障などの主要な眼科疾患など認定講習の際に学んで頂いたカリキュラム以外にも最新のAI関連、コンタクトレンズの基礎知識、洗浄、消毒、滅菌に至るまで10レッスン※にカテゴリー分けされており、どこからでも始められます。レッスン毎に学習スライドで復習して頂いた後、5問出題し、4問(80%)以上の正答率が得られるまで問題は何度でもシャッフルされます。2カ月の受講期間を終え、昨年の認定合格者126名の内、92名の方が受講し、全員が10レッスン全てクリアされ、10ポイント付与されました。

 このように認定後も最新の医療機器、診療、治療、術式の知識の習得、更には時代、世相を反映した法改正などコンプライアンス関連のブラッシュアップも認定者に求めていく所存です。今回のE-ラーニング講習受講者の方々に実施したアンケート結果においても「コンプライアンス関連は新たな法令が発出されたり、解釈が変ったりするのでブラッシュアップ出来て良かった。」、「時間が経つと記憶も曖昧になってくるので、このようなE-ラーニング形式で統合的に復習出来る機会があるのは有難い。」、「認定合格後も日進月歩のAI関連等についても取り上げて貰い助かっている。今後も継続的に眼科領域に関する新たな分野についても学習していきたい。」など、今回のE-ラーニングによるリマインド学習に対して概ね肯定的に評価頂き、このコロナ禍の中Web上で苦心の末、制作を進めてきた委員一同もほっと胸をなでおろしている次第です。

 

※10レッスンの内訳

① レッスン1:規約関連
② レッスン2:薬機法関連
③ レッスン3:自主基準、その他法令
④ レッスン4:検査機器関連
⑤ レッスン5:白内障手術関連
⑥ レッスン6:緑内障、網膜硝子体治療、眼科手術用顕微鏡
⑦ レッスン7:医療従事者からの出題{ドクター}
⑧ レッスン8:医療従事者からの出題{視能訓練士}
⑨ レッスン9:診療報酬、薬剤について
⑩ レッスン10:AI、滅菌、消毒、CL関連

 

2020年「眼科MDIR認定制度」講習会、認定試験 中止について

 2020年度の第2回「眼科MDIR認定制度」講習会、認定試験は6月9日(火)、7月14日(火)の二日間、日本教育会館にて開催を予定しておりましたが、コロナ禍の影響で一旦は12月に延期いたしました。しかしながらその後も感染者数は増減を繰り返し、万が一でも当講習会会場で感染者を発生させることがあってはならないとの判断により、止む無く中止とさせていただきました。

 

2021年第2回「眼科MDIR認定制度」講習会、認定試験について

 2020年の開催中止を受け、その後委員会で検討を重ねた結果、2021年からはコロナ禍が収束している、いないに拘らず、Web方式で開催することといたしました。その理由としては、 
1、講習会場に足を運んでいただく二日間を有効活用していただける(遠方からの受講者は前泊されるので最大四日間拘束の可能性がある事) 
2、会場までの交通費、及び宿泊費等が削減できる
3、ライブ配信ではなく2カ月間の受講期間を設ける予定なので、受講者は空いた時間に視聴、学習が可能 4、学習スライドはカラーで印刷可能なので、OCTAの眼底画像が見易くなる などのメリットが挙げられます。上記の通り格段に受講し易くなりましたWeb方式による当認定試験に是非多数の申し込みをお待ちしております。

 

Web方式眼科MDIR講習会、認定試験の主なスケジュール(予定)

1.2021年3月中旬~4月中旬:申し込み受付け期間
2.2021年5月中旬:入金確認後、講習ビデオ視聴用パスワード送付
3.2021年6月1日~7月29日(木):講習ビデオ視聴期間
4.2021年7月30日(金)16時~17時:Web方式による認定試験
5.2021年8月末:合否連絡
6.2021年9月末:合格者に認定カード送付

 

 当協会ホームページに「眼科MDIR認定制度」の常設ページを設けています。設立の趣旨、背景、その目的、概要、更には今年度の申し込み要領、開催日時、開催場所などの詳細について掲載していますので下記URLからご確認願います。

https://joia.or.jp/ganka-mdir/

最後に

 「眼科MDIR認定制度」が会員事業者はもとより日本眼科学会、日本眼科医会の先生方、或いは厚労省をはじめ官公庁の方々にも広く認知、信頼していただけるように、これまで以上に教育内容を充実させてまいる所存ですので、今後とも当委員会の活動にご理解ご支援賜りますよう宜しくお願い致します。