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ションの試みを始めました。一般講演で英語によるセッションを設け、アジアを始め海外からの先生方に参加していただきました。57演題ぐらいだったでしょうか。来年も実施する予定で、WOC 2014 TOKYOでは演題数もピー....

ションの試みを始めました。一般講演で英語によるセッションを設け、アジアを始め海外からの先生方に参加していただきました。57演題ぐらいだったでしょうか。来年も実施する予定で、WOC 2014 TOKYOでは演題数もピークになると思います。そういうモメンタムを続けていって、2015年以降の日眼総会にも海外からの参加者を集めていきたいと考えています。日本はアジアの中で孤立しがちですから、WOCを契機にしてアジアの交流の場ができたらと特に思います。瀧本 東京大学が秋入学の検討を発表しましたが、その目的のひとつは海外からの留学生の受け入れですよね。優秀な人材が日本に留学しようと決意するには日本の研究レベルが高くなくてはならないわけで、日本の学会に参加された方々に「日本に留学したらいい勉強ができるぞ」と思ってもらえたら、海外の人材の受け入れも進んで研究レベルもアップするでしょうね。大鹿 医学内容に関しては、アジアにおける日本の立場を確認する場になるでしょう。確かに日本は相対的にレベルが下がっているところもありますが、それでも「アジアのリーダーは日本だ」ということを示すいい機会だと思います。国際的な学会に触れることで、眼科医療のレベルは必ず上がると思います。外向きのマインドを高め、内向きには結束を強化司会 業界にとってのWOCという点ではいかがでしょうか。大鹿 約130ヵ国からの参加があると思いますが、海外から来られる出展者や先生方に日本市場やメーカー、製品などを知ってもらいたいですね。日本の業界が海外の出展者や先生方と交流するのは、いい刺激になると思います。国体やオリンピックでは大会を契機に開催地が強くなりますが、同じように国内メーカーに製品開発への意欲が生まれるといいなと思っています。経産省や厚労省、文科省、業界が一緒になって医療機器の産業育成をやっていこう、と大きな声で言っていますが、かけ声ばかりで国からの予算は数10億円程度だったりする。これじゃ1つのプロジェクトにも足りない。医療ツーリズムとか技術立国を謳っていても、日本は国際学会のスペースさえ十分に確保できない。香港やアブダビ、ドイツなんかと比較してお粗末だと思います。瀧本 欧米で使われている先端医療機器が、日本では承認の遅れなどで使えないというデバイスラグが問題になっています。審査体制や費用などの原因が挙げられていますが、開かれた市場を実現しながら世界レベル以上の優れた器械を製造し、世界の医療に貢献するぐらいの気構えをもたなくてはなりません。デバイスラグがなくなっても、海外にやられてしまいましたでは元も子もありませんから…。次世代を担う業界の若い世代がWOCに刺激を受け、はっきりとした将来像を描けるようになって欲しいと願っています。司会 2年後に向けての準備状況はいかがですか。大鹿 2008年の香港の頃から東京開催に向けて視察を始め、2010年のベルリンからは医療機器業界の方々とともに器械展示の視察を行っています。器械展示の準備は本当に大変ですね。スペースの問題が大きいので、私どもの展示委員会と眼医器協の方々とが一緒になって知恵を絞りながら準備を進めているところです。成功に導くには精一杯の準備、努力が必要です。眼科学会や眼科医会とコンセンサスを取りながら進めて行っていただきたいと思っています。小沢 我々なりに1978年の京都のときのことを調べているのですが、眼科医会を通じていろいろと情報発信をしたようです。それを見習い、WOC 2014 TOKYOに向けて眼科医会からも開業医の先生方に情報発信したいと思っています。いろんな決定事項はこれから増えてくるはずなので、委員会のなかに眼科医会の副会長を加えてもらい、WOCの決め事を迅速に眼科医会に持ち帰って執行部に諮るなど、スピーディに対応しようと考えています。瀧本 私も年を重ねてきており、将来へのバトンタッチを考え、WOC 2014 TOKYO 開催に向けて国際眼科学会開催に向けた眼科学会・眼科医会・眼医器協の役割座談会特別企画日本眼科医療機器協会 会長瀧たきもと本 次つ ぎとも友次世代を担う業界の若い世代がWOCに刺激を受けて欲しい7 特別企画:座談会