AnnualReport2012

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がICO 総会に出席して投票が行われました。ライバルのインドとタイは「開発途上国での開催に意味がある」と強く主張して票が割れ決選投票にもつれ込みましたが、1票差で日本が開催国の権利を得ました。ところが2009....

がICO 総会に出席して投票が行われました。ライバルのインドとタイは「開発途上国での開催に意味がある」と強く主張して票が割れ決選投票にもつれ込みましたが、1票差で日本が開催国の権利を得ました。ところが2009年に田野先生がお亡くなりになり、その代役を私が務めさせていただくことになりました。開催は2014年4月2日から6日までで、東京国際フォーラムと帝国ホテルの2会場で行われますが、アジア太平洋眼科学会(APAO)と日本眼科学会総会も同時に開催し、参加者は1万2千人を目指しています。司会 小沢先生は2010年のベルリン、今年のアブダビもご覧になっているそうですが。小沢 ベルリンではよく歩いて足が疲れました。あの規模の人員を収容するには、あのぐらいの広さが必要なのかと…。ところがアブダビはさらに規模が大きいので驚きました。会場も世界一大きいと自慢していましたね。でも大きいだけでバランスが悪い印象があります。WOC 2014 TOKYOの実行委員会のコアメンバーによる委員会のとき、大鹿先生が日本はあの大きさには勝てないが、手づくりの日本ならではの演出をしたいという話をされておりましたが、さすがだなと思いました。大鹿 2008年の香港の器械展示では、中国や香港のメーカーが結構派手なブースを出していましたね。ベルリンではカールツァイスなどのヨーロッパの会社がメンツをかけてやっている感じが伝わってきました。アブダビでも各国のディーラーが大きなブースを出しているなど、器械展示も開催国によってそれぞれです。小沢 ベルリン、アブダビともに地元の開業医が多く出席していましたが、アブダビではアフリカからの参加も多く、近隣諸国にも呼びかけているようですね。眼科医会執行部としても韓国や中国、台湾などの先生方に声かけして参加者を増やしたいと思っています。多くの眼科医に国際学会を味わってもらいたい司会 2014年の東京は、どんな特色を打ち出されるのでしょう。大鹿 せっかく日本で開催するのですから、日本の眼科の先生たちにたくさん来ていただきたい。ただし英語の講演だけだと敷居が高くなるので、日眼総会部分は日本語で行いますし、英語部分にも同時通訳を入れるなどして、WOCに触れていただくチャンスを増やしたいと考えています。海外に向けた日本およびアジアからの情報発信なども考えていて、アジアのトップレベルの先生をたくさん招く予定です。また、発展途上国の先生方が参加しやすいよう、トラベルグラントやフェローシップ、廉価なホテルのサポートなども考えています。そして、収益が出たらICOの年間予算に入れて、世界の失明予防に役立てていただくことになっています。小沢 開業医の先生に来ていただきたいというのは同感です。かつて田野先生が眼科学会の特別講演の座長をしておられたとき、日本人の先生の後に外国の先生が講演を始めようとしたら、会場の先生方がさっと出て行ってしまったことがありました。田野先生はそれを嘆いて「日本の先生方も英語を勉強して国際学会を味わって欲しい」とおっしゃっていました。どの先生も高卒レベルの英語力はあるのだから、やさしい単語で講演してもらえれば理解できるわけです。翻訳よりはるかに感動があるし、醍醐味も味わえます。英語を母国語としない先生方用の、やさしい英語によるセッションも設けていただけたらと思います。大鹿 日眼総会では今年から、海外の先生方向けに英語セッ英語による講演を体験し、国際学会の醍醐味を味わって欲しい公益社団法人 日本眼科医会常任理事 WOC 担当小こざわ沢 忠た だひこ彦 氏国際眼科学会の歴史第 1 回 1857 年 ブリュッセル第 2 回 1862 年 パリ第 3 回 1867 年 パリ第 4 回 1872 年 ロンドン第 5 回 1876 年 ニューヨーク・・・ ・第 23 回 1978 年 京都第 24 回 1982 年 サンフランシスコ第 25 回 1986 年 ローマ第 26 回 1990 年 シンガポール第 27 回 1994 年 トロント第 28 回 1998 年 アムステルダム第 29 回 2002 年 シドニー第 30 回 2006 年 サンパウロ第 31 回 2008 年 香港第 32 回 2010 年 ベルリン第 33 回 2012 年 アブダビ第 34 回 2014 年 東京(予定)特別企画:座談会6